
宮沢賢治の浮世絵・春画

1896-1933 37歳没
高校の時には美術部にいました。男子5人のうち3人は美大に進学して、今でもその道で過ごしています。 卒業近くでしたでしょうか、その3人は美術の教師でもあり部の先生から、部屋に呼ばれて浮世絵・春画を披露されたそうです。その先生は美術の先生というよりは、ガチガチの管理教育の先生という印象を持っています。ここは生徒指導の教師ではなく美術の先達としての行為だったのでしょう。
本屋の店頭にその本が平積みされている時があり、この年になっても小生は、周りを気にしながらこっそりとそれをのぞいて見るだけ。 いたずらに年を重ねてた庶民爺にすぎません。 芸術として見る目や見識は育っておらず。
NHKの歴史の選択とかいう番組で宮沢賢治を取り上げていました。 そこで磯田道史さんは「タイムカプセルとして彼をとっておきたい」 「いずれ人類は彼を生かす時代が来るでしょう」と日本の偉大な人間として見る発言をしています。
他の出演者・研究者のひとりは、「春画を持ち出して農学校の生徒に性教育をした」と述べた。 賢治の浮世絵・春画の購入のせいで、神田界隈で価格の値上がりが生じたという話です。 遺品整理の時には大量のそれが出てきたという。 彼は結婚には至らず、独身です。
青少年のときは、生物的欲求ばかりに捕らわれた行動をしている時期で、それは誰にでも思い当たると思います。そのような期間・時期は、人間・動物として自然のものです。 賢治がどう考え、どのように語り、農学生に教えたのか知りたいものです。我々レベルには理解できないものがあるのでしょう。
2017-11-22
船中発策 教育

高校のときの私
もう60年も前の話を取り上げるのは笑止千万とはこのことでしょう。 小生には受験勉強になじめずに苦悶した時代でもありました。 実はナマケモノであっただけ。 今思えば、学生の本分に従って努力してきた人には結果的に、半世紀経っても少しは報われた世代でもありました。 しかし時代が変わる。 チャットGPTが誕生してきた現今では、まだどうなるかは分かりませんが秀才の職業は無くなっていくでしょう。 弁護士、医者、会計士、官僚など既存の知識を活用していくものがそうなる。AIを使いこなせる人材や子供の博士ちゃん的の人材が求められるようになるか。 産業革命のような大きな変動が起きるのかもしれませんね。
以下は小生の過去のブログを再掲いたします。
2024-4-14
1. 高校の音楽と人生の楽しみ
高校の世界史で歴史好きが嫌いになった話を先ほど書きました。 今度は音楽の授業で人生の楽しみを見つけたお話です。高校2年生の時に音楽史をメインに教材が作られていました。(ああ なんと60年前かと...)最初はグレゴリオ聖歌で始まります。何とか修道院の聖歌隊のレコードでした。

ワンダ・ランドフスカヤ 1879-1959
お経のようで,今までに聞いたことのない響きで感動でした。それからランドフスカヤのチェンバロです、なんて繊細で微妙な音楽なんでしょう。心と耳に衝撃を受けそれ以来老人になるまで、オーケストラは好きになれませんでしたが、古楽とバッハの音楽を楽しんで過ごせました。
出来の悪い生徒でしたので、他の科目では何も得ることはなかったです。もっと後になるまで、自分が音痴であるとは気が付きませんでしたが、ヘタの横好きは続きました。普通こういうことをかく人は何事をなした人の若い時のエピソードでしょう。 スミマセン。ただ無駄に過ごした老人の話です。
昨年にレオンハルトの亡くなる前の最後の日本公演を聞くことができました。アンコールなんか一切しない演奏会でしたが、淡々と端正なチェンバロ曲を聴くことができました。人の持つ感性は様々で、眠たい音楽を授業で聞かされ退屈した生徒も多かったでしょうね。我が人生としてはありがたかった授業でした。
ライプチヒで開かれているバッハ音楽祭には死ぬまでにいけるのでしょうか......。
グレゴリオ聖歌 ベネデイクトス シロスモンセラート合唱団 4分
http://www.youtube.com/watch?v=_MbDqc3x97k&list=PL7459B90AE9B9F837&index=11
2013-8-5
2. 高校のクラブと美術

カラヴァジオ 1571-1610
昨年からブログを380本(今は1000本)近く書いてきました。訳のわからない古楽やら線香ただよう宗教音楽、この先には老人の遊びと化しそうな(なった)ヨットの話、絶滅した外航船員のおはなしをアップしてまいりました。まだ美術関係のブログを書いたことはありません。実は私は高校のときには美術クラブに入っておりました。デッサンもまともに書けないような部員でしたが、油絵を中心とした活動をしていました。卒業までまともな作品・絵はひとつとして描けませんでしたが。
でもクラブは活発なクラブでした。当時は、施設・ハコモノがまだ貧弱な時代で、県にひとつしかない美術館に定期展示会をもっていて,他高や美術団体からうらやましがられていました。 受験校でしたので、学校の方針として受験第一ですから、活発なクラブはご迷惑という方針で、部活動にいろんな規制をかけられておりました。 落ちこぼれの生徒でしたので、クラブに行くことのみが楽しみで、また受験のもろもろの空気に反発しながらも、それがあるので学校に行けていたようなものでした。 クラブでイベント・展示会に向かって、皆でやることはその後の人生に役立ったように思います。
でも卒業以来だんだんと美術そのものは興味が薄れていき、美術館へも滅多にいかなくなりました。人生の楽しみにはそれはなれませんでした。自分の楽しみ・興味はヨットや古楽のほうに向いて生きてきました。だからこのブログにあげることが少ない理由でしょう。古楽と同じでバロック・ルネッサンスの絵画は好きです。
歳を重ねて老人になってから考えてみますと、高校段階のクラブは大切なものです。その後の人生に大きな影響を与えることがあります。クラブの同級の男子5人のうち3人は美大にすすみ、その後、絵で一生生活しているのですから。自分が好きで努力もしないで、できるものを早くみつけて、高校にそんなクラブがあるなら、入ってやっていくべきでしょう。
2014-11-5
3. 高校の歴史教科書
本屋さんで;東大のデイープな日本史という本を見つけました。もちろん東大を目指しているのではありません(笑)。他大学の入試問題はどうなったんでしょうね。老人になった小生が何10年前かに受けた3流大学の問題とは明らかに違っていました。これだと暗記ではない相当な認識を要求されます。

講談社刊
この年になるまで歴史好きで来ました。しかし高校の時の世界史の教科書はひどかったです。世界史なので量的なものが多くなるためもあるのでしょう。受験のための歴史語彙が羅列してあるばかりで、すっかり歴史が嫌いになりました。 成人してヒッテイの”アラブの歴史”を読み、こんな教科書なら若い時にもっと歴史が好きになったでしょう。友人に薦めたらすっかりアラブ通になりました。
世界史は今の高校では受験に必須の科目の位置にあるようです。高校の歴史をもう少し細分化して、日本史・ローマ史・アラブ史・西欧近代史・中国史などひとくくりで学べる意義のある単元に区切る必要があると思います。
高校程度の知識では抜けた分は自分で十分補えます。たとえばローマ史だけ丁寧に学べば人生に役立ちますね。
2013-7-28
慶応大学入試
リクルートと教育
WILLが切り開く 2014-11-22

江副 浩正(えぞえ ひろまさ) 1936-2013
天才の誕生を待たなければ・つぶさなければ、我が国難を切り開けないお話はここで述べてきました。今日の東洋経済の松崎由美子さんの記事で・シリコンバレーも驚く!リクルートの異端児・の記事がありました。
http://toyokeizai.net/articles/-/52944?mm=2014-11-14
リクルートにはスペインで所有していたヨットを地中海チャータークルーズで事業にならないかと模索しているときに、そこの旅行誌に広告を掲載したことがありました。チャーター企画は、一家族に乗ってもらっただけで経費倒れですぐにやめましたが。
その広告代金支払いで会社を見てみたいと行ったことがあります。リクルートの事務所の雰囲気は普通に会社とは違い、大学のサークルで営業を競い合っている場のようにに見うけられました。当時は勢いがあったので伸びている会社はこんなものかと感じつつ、その場には自分を置きたくないなと帰ってきました。世の中は紙の媒体からウェブに変化してきましたので、リクルートの影はうすくなったように思えました。 リクルートは10月に上場を果たしました。今回の記事を読むと復活したのが理解できます。
そこにサービスに携わる一人の自分たちが実現したいこと・WILL・が重要でそこに破壊的なイノベーションがある。 生まれながらの特別な才能や精神をもっている人・企業こそが企業家になると考えられがちであるが、WILLとオープンイノベーションがキーワードだ。
その結果を待ちましょう。
2014-11-22
あれから10年余もたちました。 今はChatAIがこれから切り開く創成期となってきたのでしょうか。トランプが再登場してAIへの投資報道がにぎやかしています。
日本はAIの開発には出遅れてしまったようです。 リクル-トの江副さんはその企業の歴史からも抹殺されてHPを見ても掲載されていないようです。 当時のリクル-トは最近やっと問題にされてきたオ-ルドメデイアを切り崩す動きを当時していた。冤罪と思われる事件はそれへのバブルに対しての庶民の嫉妬感情に後押しされて江副さんを押しつぶしてしまった。
リクル-ト事件の頃より日本は世界の20社の企業の大半を占める状態より失われた30年を経過してトヨタを残すのみの状況まで衰退してしまう。
計画中のクラウドコンピューティングの施設を事件によりその計画は頓挫してしまう。 何事も無ければ、現在のアマゾン主要な収益を稼いでいるクラウド事業は圧倒的に早い時期のリクル-トのものとなっていたであろう。
天才起業家か、一大疑獄事件の主犯か…ジェフ・ベゾスの上司だった“ヤバい日本人”の正体 『起業の天才! 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』より
https://bunshun.jp/articles/-/44463?page=3
授業料と奨学金 2025

前原氏 高校無償化を述べる
日本維新の会の前原誠司共同代表は2月15日の読売テレビ番組に収録出演し、高校授業料無償化を巡り年収590万円未満で現行39万6千円となっている私立高校に通う世帯向け就学支援金を、45万円以上にすべきだとの認識を示した。(共同通信)
高校授業料の無償化の細目の調整を維新の会は問題としているようだ。与党側はコスパの良い予算案賛成を野党から得たい目論見でいるのでしょう。 私立高や大学も同じですが、これらに対して大きな援助を国から与えるのは私立の本来の意義を失うものになります。 ここはその考えを変えて、高校の義務教育制を取り込むべきではないでしょうか。 小生は高2までの2年間で良いと思っています。 無駄な高校入試を廃止して、高校の5年間でじっくり学ぶことが出来ます。
今の奨学金は5%程度のサラ金並みの高い貸付利息を徴収する教育ロ-ンとなっており、大学卒業後には300-500万の返済を余儀なくされ、人生のスタ-トラインに負債を抱えて、遅れて出発する状況になっている。
小生の時は団塊の世代であったので、大学受検は入試競争率が歴史的に最大なものでしたが、当時は入ることに意義があり出るときは苦労の少ない世代でありました。 と言って入学しても小生は遊び惚けて中退してしまいまいたが。 大学で勉強するほどのギフトをもらった人ではなかったというべきであります。 いつの時代もそうだ思いますが、同世代の中で3割程度の人材が大学教育にふさわしい能力になるのでしょう。 トンデモ大学に無理して入る必要はありません。 他の選択肢を社会が用意するべきであろう。
中国人留学生に奨学金と生活費を支給しているといいます。 何のための自国大学生よりの優遇でしょうか。 先ほど述べたふさわしい30%ほどのふさわしい人材に大学授業料の免除と生活費の支給をめざすべきではないでしょうか。
現在の状況を考えると、庶民には優先順位は「手取りを増やすこと」が最も必要、教育費用の問題はその次のことで、そこは間違えないようにしたいものだ。
カラマ-ズ・プロミス 米国公立大学授業料無料
奨学金改革 2015
2025-2-17